【ネタバレあり】映画『君の名は。』【絶対見ないで】

2016/09/13

映画『君の名は。』の感想です。
物語上の重要な要素も把握している前提で話しますので、観たことのない方は絶対見ないでください。

※重要なネタバレとなってしまうかもしれませんので、必ず映画を鑑賞後にご覧ください。

よろしくお願いします。

『秒速5センチメートル』の上書き

『秒速5センチメートル』のラストシーン、ご存知でしょうか。
あの踏切のシーンです。電車が通って、、反対側の電車も通って、、、

やるせない感が半端なくて、どうしようもなくて。切なくて。切なすぎて。

これを見事に上書きしてくれました。『君の名は。』

ラストの瀧と三葉がすれ違って・・・というのは、完全にこの場面の再来ですよね。

でも、状況が違います。

『秒速5センチメートル』は、初恋の相手との再会。
一方、『君の名は。』は、運命の相手との出会い。

『秒速5センチメートル』では、この場面で初恋を思い出に転化させます。
一方、『君の名は。』では、この場面で運命の相手との出会いを表現します。

ラストシーンが、出会いです。始まりです。運命の出会いまでの流れを表現した映画という見方も出来ます。

そこに私は大変深く感動いたしました。

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『君の名は。』が意外と出てくる。

これは、「君の名前は・・・」ってセリフが意外と出てくるんですよね。
タイトルの意味が想像以上に深いです。

実際に映画を鑑賞したりする前は、あらすじなどから大体の話の流れ把握していたわけでしたが、あまり想像出来ていなかったのが、「名前を思い出せなくなっていく」ということですね。

「君の名前は・・・」と、名前が思い出せなくなっていくのです。これ、この物語の重要な要素です。
名前を忘れて、存在も忘れて、そして最後の最後に出会うんですね。

忘れるからこそ、最後の出会いがあるんだと思います。

運命の出会いって、そういうものなんだと思いました。

全て忘れてしまっているけど、「何かを探している感覚」だけは覚えている、そして「その探していたものをついに見つけた感覚」、それが「運命的な出会い」ですね。

この作品は、終わり方も最高でした。ある意味ハッピーエンドです。

ただ、観る人によって感じ方が全く異なるかもしれません。それも作品が素晴らしいが故です。

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『前前前世』との相乗効果

この映画の主題歌の一つ『前前前世』の歌詞には、以下のようなフレーズがあります。

君の前前前世から僕は 君を探しはじめたよ

二人の出会いは運命の出会い。
君と出会うのは運命だった。
生まれた時から、僕は君を探していた。
むしろ生まれる前から、僕は君を探していた。
だって、君は運命の相手ですもの。
運命の相手と出会うために僕は生まれた。
それは、僕が生まれる前から決まっていたことなんだよ。
さらに、君が生まれる前から決まっていたことなんだよ。

そんな含みを感じる今日この頃です。

ちなみに歌詞の中で、"光年"が何度か出てきますが、これは距離の単位です。ですが、時間の経過も考慮する必要があります。少し複雑になりますが、Wikipediaから引用させていただきます。

光年は、かならず時間の経過を考慮する必要があることには注意すべきである。例えば地球からの距離が1光年の星を見る場合、見ている光はその星から1年前に発せられたものであるため、1 年前に 1 光年の距離にあったその星をいま地球で見ていることになる。仮に、たった今その星が何らかの原因で消滅したとしても、地球からはその星の 1 年前の光しか見ることができないため、みかけ上は今後1年間は星がまだ存在しているように“見える”。

出典:Wikipedia「光年」

そうです。

例えば、瀧からの距離が3光年の三葉を観る場合、瀧が見ている光は三葉から3年前に発せられたものであるため、3年前に3光年の距離にあった三葉をいま瀧は見ていることになる。仮に、たった今、三葉が何らかの原因で消滅したとしても、瀧からは三葉の3年前の光しか見ることができないため、みかけ上は今後3年間は三葉がまだ存在しているように“見える”。

これが映画の世界観とリンクして鳥肌が立ちます。

新海誠監督史上最高傑作

どなたかが仰っていましたが、『君の名は。』は、本当に良く出来ていると思います。

  • 新海誠監督の世界観をしっかり活かしている。
  • ストーリー展開が良い。一般受けすると思う。
  • 深みがあるのに分かりやすさがある。一般受けすると思う。

要するに、「一般受けしやすい」というのが史上最高といえる部分かと思います。

『秒速5センチメートル』なんかは賛否両論激しそうですからね。ストーリー展開とか。終わり方なんて特に。それを見事に上書いて進化させたというのが素晴らしいと思います。

『秒速5センチメートル』を超光速で追い越してしまった感じです。

全体的に距離と時間と速度が重要なテーマですが、

距離を超越して、
時間も超越して、
世代をも超越してしまった。

前前前世から君を探し続け、ついには君を見つけ出し、生まれて初めて君に出会う。

最高傑作ですね。RADWIMPS的にも。

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