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【歌詞解釈(ネタバレ注意)】『君の名は。』主題歌【夢灯籠、スパークル、なんでもないや】

2016/10/30

『君の名は。』の主題歌は4曲です。

『夢灯籠(ゆめとうろう)』
『前前前世(ぜんぜんぜんせ)』
『スパークル』
『なんでもないや』

映画の時系列で並べるとこの順番ですね。

夢灯籠は、オープニング曲みたいなもの。
前前前世は、序章あたり。
スパークルは、終盤の良い場面。
なんでもないやは、ラストシーン。

野田洋次郎さんが作詞作曲したRADWIMPS(ラッドウィンプス)の曲が余すこと無く使われております。

『前前前世』については以下の記事をご覧ください。

この記事では、残りの3曲について語ります。

なお、この歌詞解釈は、映画の内容を含めて行います。私は既に映画を鑑賞済みなので、物語上の重要な要素も把握した上でいろいろ語ります。

小説 君の名は。 (角川文庫)

※重要なネタバレとなってしまうかもしれませんので、必ず映画を鑑賞後にご覧ください。

よろしくお願いします。

夢灯籠

歌詞はこちら

曲の特徴

わりと短めです。まさに映画のOP曲のために作られたような短さです。

最後に、こんな歌詞が出てきます。

5次元にからかわれて それでも君をみるよ
また「はじめまして」の合図を 決めよう
君の名を 今追いかけるよ

「君の名」がちゃんと登場しますね。
この物語は、君の名を追いかけるストーリーですからね。

「はじめまして、君の名前は・・・」

というのが物語の最後の出会い。ある意味、それが最初の出会い。

「まだ会ったことのない君を、探している。」

この映画を観てストーリーとか世界観を把握していないとわけがわからないこの感じ。
映画を観ていたとしても迷子になりそうなこの感じ。

5次元

さて、5次元というフレーズを残されていきました。
"5次元にからかわれる"
これはどういうことでしょうか。

よく4次元とは、「3次元に時間軸を足した概念」として使われます。

この物語は、三葉と瀧で時間軸がずれているので、ここでもう4次元の概念です。

映画の中で、二人はなかなか出会うことが出来ません。
そこには距離の問題があります。

まず、物理的な距離。
東京と岐阜(糸守町)。そこまで遠くないですが、高校生としてはわりと遠いです。
糸守町と書いていともりちょう。糸を守ってるんですね。
糸森町ではありません。糸の森ではないみたいです。

そして、時間的な距離。
物語上、三葉が暮らしているのは2013年。瀧が暮らしているのは2016年です。3年のずれがあります。
この3年の差を埋めないと、二人は出会えないのです。

そしてもうひとつ、世代的な距離。つまり、前世と来世です。
少し勝手な解釈と表現を入れますが、三葉の来世、言い換えると三葉の生まれ変わりが瀧と見ることが出来ます。
この二人の入れ替わりは、前世と来世が交流を図っているに過ぎないという見方です。
この距離を埋めないと、二人は出会えないのです。

これだけ、二人が出会うことは難しいのです。
だからこそ、二人が出会えたら奇跡なのです。
それでも、二人は出会うことが出来るのです。
だからそれが、運命の出会いなんでしょう。

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スパークル(movie ver.)

歌詞はこちら

曲の特徴

わりと長めです。間奏も長めです。(movie ver.)ですし、映画の構成に合わせてあるのでしょう。

スパークルは、物語の終盤で流れる曲です。

冒頭の歌詞がこちらです。

まだこの世界は 僕を飼いならしてたいみたいだ
望み通りいいだろう 美しくもがくよ

これは、瀧の心境に合わせたかのような歌詞です。
三葉が、彗星災害によって亡くなった(亡くなる)ことを知った上で行動している瀧の心理状態です。

新海誠監督がどこかで仰っていました。このスパークルという曲を聴いて、「美しくもがくよ」という表現が、まさにこの映画のテーマだなと思ったらしいです。

sparkle(スパークル)は、その言葉通り、「閃光」とか、「きらめく」。
美しくもがく様そのものです。三葉がチリヂリになる様そのものとも言えるでしょう。

いつか消えてなくなる 君のすべてを
この眼に焼き付けておくことは
もう権利なんかじゃない 義務だと思うんだ

もう三葉を救うことが、ただの望みなんかではなく、宿命的になっているような心理状態がうかがえます。
それくらいの思いなんでしょう。

5次元を超越

運命だとか未来とかって 言葉がどれだけ手を
伸ばそうと届かない 場所で僕ら恋をする

ついには、運命とか未来とかって次元からも逃れてしまいました。

時計の針も二人を 横目に見ながら進む
そんな世界を二人で 一生 いや、何章でも

生き抜いていこう

時間軸からも外れました。
一生という一世代からも外れました。
前世も来世も前前前世も、二人で生きていこうとしてしまう領域です。

5次元を超越したのかもしれません。

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なんでもないや(movie ver.)

歌詞はこちら

曲の特徴

ラストシーンから、映画のエンドロールまで流れます。じっくり聴かせるタイプです。
洋次郎さんの優しい声で。

僕らタイムフライヤー 時を駆け上がるクライマー
時のかくれんぼ はぐれっこはもういやなんだ

「タイムフライヤー」は、「時を越える人」って感じでしょうか。
「クライマー」は、そのまま「時を駆け上がる人」って感じでしょうね。

この映画の世界観そのものですね。

離したりしないよ 二度と離しはしないよ
やっとこの手が 君に追いついたんだよ

この物語上、「手を握る」っていうのは物凄く重いですね。
だって、なかなか触れることが出来ませんから。

唯一触れられたのは、あの「かたわれどき」くらい。
やっとこの手が、君に追いついたあの時です。

君は派手なクライヤー その涙 止めてみたいな
だけど 君は拒んだ 零れるままの涙を見てわかった

「クライヤー」は、「泣いている君」って感じでしょうね。
涙を止めようとしたけど、君は拒んだ。何故でしょう。

嬉しくて泣く、泣く。

嬉しくて泣くのは 悲しくて笑うのは
君の心が 君を追い越したんだよ

嬉しくて泣いていたからですね。
RADファンとしては、ちょっと『有心論』を思い起こさせるような歌詞。

そして、「君の心が君を追い越したから」というのがなんとも素敵な表現。

この映画の中では、いつも心がどんどん先に行ってしまうのです。

二人が入れ替わったのも、心が先に行ってしまったせい。
目覚めたら泣いているのも、心が先に行ってしまったせい。

僕らタイムフライヤー 君を知っていたんだ
僕が 僕の名前を 覚えるよりずっと前に

僕が生まれるよりも前に、僕は君を知っていたんですよね。
そして、君が生まれるよりも前に、君は僕を知っていたんでしょう。

サウンドトラック

主題歌のどれをとっても、映画『君の名は。』の世界観を見事に表現しています。
しかも、どれも表現の方法が異なります。そこが素晴らしいです。

君の名は。(通常盤)

是非、映画と合わせてご鑑賞くださいませ。

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