さやまゆ

歌詞考察がメイン

今加入している生命保険の保険料よりネット生保の保険料が安い理由。

突然ですが、あなたが今加入している生命保険では、月々2万円くらいの保険料を支払っているとします。
でも、とあるネット生保のホームページで同じような保障内容で保険料の試算を行なってみたところ、月々1万円くらいになるといいます。
いわゆる半額です。半額セールです。
何故こんなに安くなるのでしょう。と思ったことはありませんか?(なんか怪しい。と思ってしまう方もいるかもしれません。)

はじめに。

大手生保からいわゆるネット生保に乗り換えないタイプの方と、大手キャリア(docomo、SoftBank、au)からMVNO(格安SIM事業者)に乗り換えないタイプの方との共通点を考えてみます。

  • 大手だと安心だから。手厚い保障が期待できるから。
  • アフターフォローがしっかりしてるから。担当者が親身になって話を聞いてくれるから。
  • なんとなく。(義理・人情・付き合い。何かを変えることに対する抵抗感。リスクを犯したくない。)

こんな理由を挙げられたら、どれにも当てはまりそうな気がします。(そう、なんとなく手を出しづらいというのが共通点です。)

  • 大手生保よりもネット生保の方が保険料が安いのには、理由があります。それなりのデメリットがあるからです。
  • 大手キャリアよりもMVNOの方が通信料が安いのにも、理由があります。それなりのデメリットがあるからです。

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大手生保よりネット生保の保険料が安い理由。

いきなり結論からいきます。

  • 販売経費などを抑えられてない。(対面で行うと申込書に記入の説明をしたりと、いろいろあるからです。)
  • アフターフォローが大手ほど手厚くない。(電話やインターネット対応が基本であるためです。)

などが考えられます。

"特にフォローなんて要らない、自分で調べればなんとかなる"というタイプの方は、ネット生保の方が有利です。(この点は、MVNOを選んだ方が有利なタイプの方と似ている面がありますね。)

  • 解約返戻金がなかったりするから。

これは、あなたの今加入している保険商品および加入を検討している保険商品の契約内容をよく確認してみてください。

  • 解約返戻金はありますか?
  • ある場合、それはどのくらいですか?
  • それまでに支払った保険料と比較して、どのくらいですか?

生命保険商品の中には、低解約返戻金型商品であったり、無解約返戻金型商品というタイプの商品があります。

  • 低解約返戻金型商品は、その名の通り、通常の商品より解約返戻金が少なめです。
  • 無解約返戻金型商品は、その名の通り、解約返戻金がゼロです。

解約返戻金とは、あなたが契約している商品を途中で解約した場合、返ってくる金額です。

あなたはこれまで、それなりの保険料を支払ってきました。でも、死亡などの支払事由が発生しておらず、保険給付をまだ受けたことがないとします。

途中で解約したら、その後の保障はなくなります。

"じゃあこれまで支払った分はどうしてくれるのよ。何にも恩恵を受けていないんですけど"
この気持ちを少しだけ慰めてくれるのが解約返戻金です。(優しさです。まごころです。)

"長期継続を条件に、保険料を安くしてあげますよ"(でも途中で解約したら、もらった保険料はほとんど返しませんよ。)
という感じです。

携帯電話事業者のドコモなど大手キャリアの"2年縛り"ってご存知でしょうか。

"2年契約を条件に、通信料を安くしてあげますよ"(でも途中で解約したら、契約解除料9,500円いただきますからね。)
よく似ている面がありますね。

  • 無配当保険だったりするから。

"無配当保険"の話をするには、まず"有配当保険"の説明をしなくてはなりません。保険会社は、あなたから預かった保険料を原資として資産運用を行います。

例えば、あなたから保険料100万円を受け取った保険会社は、1.0%の利回りで運用収益を得る想定であったため、1年後には101万円になる予定でした。

しかし、想定以上に運用環境が良かったために、より多くの運用収益を上げることが出来て、実際には1年後に105万円になりました。

すると、4万円の剰余金が生まれます。この4万円のうち、2万円はあなたにボーナスとして差し上げますよ。

(この例の分配の割合などは適当です。実際の配当率の決まり方は結構複雑です。)

このボーナスが配当です。

(運用利回りの差による剰余を原資とした配当なので、こういうケースの配当を利差配当といいます。)

無配当保険の場合は、この配当がありません。4万円の剰余金が生じたら、4万円すべて保険会社の利益になります。

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保険料は、予定利率、予定発生率、予定解約率、予定事業費率で決まります。

あなたが比較している保険商品が、同じような保障内容であるにも関わらず、保険料が異なる場合、予定利率、予定発生率、予定解約率、予定事業費率のいずれかが異なっているはずです。(しかし残念ながら、予定利率以外の要素は一般的に開示されていないことが多いです。)

予定利率

想定される運用利回りです。預かった保険料を運用することによって得られる収益をあらかじめ反映させることによって保険料を低めに設定することが可能です。

予定発生率

想定される保険事故の発生率です。死亡保険であれば予定死亡率のことです。医療保険であれば、想定する入院の発生率などです。基本的には、予定発生率が低めであれば保険料は低めに設定されます。

予定解約率

想定される解約の発生率です。無解約返戻金型の商品などは、解約が発生することによって保険会社に利益が生じます。この利益をあらかじめ反映させることによって保険料を低めに設定することが可能です。

予定事業費率

この保険商品を販売することによって発生が想定される経費などの割合です。ネット生保は、この予定事業費率を低めに設定することによって保険料を低めに設定することが可能であったりします。

予定利率の違いによる保険料の差を比較してみます。

生命保険商品の予定利率については、開示されていることが多いです。そこで、予定利率の違いによる保険料の差を比較してみます。

比較その1

A社:予定利率1.0%
B社:予定利率2.0%
どちらが保険料を低めに設定されているかと言えば、B社です。2%の運用利回りで得られる収益を見込んで保険料を設定しているからです。(その分割り引かれている。)

比較その2

A社:予定利率1.0%(有配当)
B社:予定利率2.0%(無配当)
この場合も保険料の比較で言えば、B社のほうが低めに設定されているはずです。しかし、配当の有無に違いがあります。

例えば、(アベノミクスなどで)経済環境が良好で、A社もB社も運用が絶好調(利回り5.0%)だったとしましょう。

A社からは、予定以上の運用収益が得られたので配当が受け取れます。一方B社からは何も受け取れません。(無配当ですから。)

すると、結果的にA社のほうが実質保険料(支払った保険料-受け取れる配当)が低くなったります。

比較その3

A社:予定利率1.0%(無配当)
B社:予定利率2.0%(無配当)
この場合も保険料の比較で言えば、B社のほうが低めに設定されているはずです。そして、どちらも配当がありません。

では、誰もがB社一択でしょうか?

一応考えておきたいのが財政基盤です。(その生命保険会社が破綻する可能性があるかということなどです。)

A社が予定利率1.0%と設定しているのに、B社が予定利率2.0%で設定しているというのは、

B社はそれぐらいの利回りで運用する自信がある!ということです。

一方、A社は保守的に自社の運用収益を見込んでいるともいえます。

あるいは、そもそも財政基盤(資産の規模)が異なるので、運用資産を多く抱えるB社のほうが大きな運用収益を見込めるということかもしれません。

大手というのが有利に働くのはこのような場面です。(ネット生保ではこの力を発揮出来ない可能性もあります。)

大手生保とネット生保の保険料を比較する際の注意点。

前回の記事の流れも踏まえまして、大手生保とネット生保の保険料を比較する際の注意点を述べさせていただきます。

支払い保険料の比較だけでなく、実質保険料も比較してください。

一般に、大手生保は有配当保険、ネット生保は無配当保険を取り扱っていることが多いです。(そうでない場合もありますのでよく確認してくださいね。)

ネット生保は、予定利率が高めに設定されていることによって、保険料が低めかもしれません。

しかし、保険料が高めの大手生保では、配当が受け取れる可能性があります。

実質保険料(支払った保険料-受け取れる配当)で比較してみることをおすすめします。

配当の有無だけでなく、出来れば、配当実績も確認してください。

これは少し上級者向けですが、有配当保険だからといって必ず配当が受け取れるとは限りません。

また、配当率については、事前に約束されていないことが多いです。(保険料と異なり契約時に確定していません。運用実績が良かったりした場合に、もらえるだけです。)

これまでその保険商品で配当がどれくらい受け取れているのか、実績を確認してみることをおすすめします。

配当は、利差配当だけではなかったりもします。

これまで利差配当についてしかあまり取り上げませんでしたが、配当には、死差配当や費差配当というものもあったりします。

死差配当:予定死亡率と実績死亡率の差により発生した剰余を原資としたもの
費差配当:予定事業費率と実績事業費率の差により発生した剰余を原資としたもの
複雑になってきましたので、ここではそこまで深く立ち入りません。(気になった方、ごめんなさい。)

一般に、利差配当保険などと呼ばれているものは、利差配当だけの(死差配当や費差配当がない)有配当保険のことを表わします。配当の内容はよく確認してください。

おわりに。

大手キャリアからMVNO(格安SIM事業者)に乗り換えるのと、大手生保からネット生保に乗り換えるのには、どことなく共通点があります。

単純な月額料金比較だけでなく、乗り換える際のコスト(契約解除料や既契約商品を解約する際の解約返戻金などです。)や、その後のデメリットも合わせて考える必要があるというのもそうです。

いろいろ考えると複雑で難しくなってしまいますが、考えることを放棄すると、なんとなく大手に留まっているだけで終わってしまいます。考えずに大手キャリアや大手生保に留まるよりは、考えた結果、大手キャリアや大手生保を選択しているというほうが、素敵かもしれません。

(この記事は結構真面目に書かせていただきました。少しでもあなたの考えるきっかけになれたら幸いでございます。)

 

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